前回のブログでは綿布巻きを紹介しましたが、
今回はそれよりも古い工法を紹介します。
この写真は某中学校既存校舎の天井内のもので、SGP管(鋼管)に対して、
茶色の物体が巻き付けられています。
この茶色い物体の正体はジュート(麻の布)で、かつては鋼管の保温や
防露、防食で用いられていました。鋼管が水に触れない様にする場合は
防水用にアスファルトを浸透させたジュートを用いているので、見た目が
もっと黒いと思われます。(私自身は茶色のものしか見た事が有りません)
都市ガスでも、昭和50年頃までジュートで防食した鋼管を
新設していた様ですが、現在では経年劣化によるガス漏れのトラブルが
発生していますので、見かけたら用心しましょう。
水落 琢也