北鎌倉にある円覚寺(えんがくじ)の山門です。
1282年に 執権北条時宗が
中国・宋より招いた無学祖元禅師により開山されましたが
現在の山門は1785年に再建されています。
毎月この門を潜っているのですが、
真夏の雲一つない空に聳えるように立つ姿、
秋の紅葉を背景に映える姿、
木枯らしが落ち葉とともに山門を通り抜ける姿など
様々な風景に溶け込み違う建築物のような変化を見せてくれます。
また、訪れた時の心境によっては、
屋根の反りまで違って見えてしまうのは
人は建物を見るときに「目」だけで見るのではなく
各々が持つ記憶をも重ね合わせた
「頭」で見ているからなのでしょうか。
安藤暢彦