昨年の秋、京都で開催された建築イベントに足を運び、
期間限定で公開された大正昭和に建てられた近代建築を見て回りました。
そのうちの1つ、最初に訪れたのが W.M.ヴォーリス設計の
日本基督教団京都御幸町教会です。
昔、近江八幡に点在しているヴォーリス氏の
建物を見たことがありましたが、
それ以来となります。
ヴォーリス 氏は1905年に来日し、
この教会は1913年(大正2年)の建物です。
増築や耐震補強工事を 施こされていましたが、
現在も大切に使われている建物です。
屋根スレートは宮城の雄勝石を使用しているとのことで、
今では建物に囲まれて屋根の姿を見ることができないのですが、
礼拝堂内で写真や屋根から外れた現物を見ることが出来ました。
また、礼拝堂内には空間を広く使えるように
3枚の“木製シャッター”が設置されていました。
今回の見学会に合わせ実演もしていただきました。
人が集う場所を設けるためのアイデア・発想に感銘した建物探訪でした!
河野弥生