プロポーザルにおけるBIMのボリューム検討
プロポーザルで提案する案について、周辺の街並みと計画建物を含めた景観を確認し、案の方向性を社内で協議する為、BIMにより立ち上げたボリュームによる検討の様子です。
従来ならば、模型を作成して検討していましたが、BIMにより簡単に様々な形状をビジュアル化して検討ができるようになっています。
BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で
コンピューター上に現実と同じ建物の3次元モデル(BIMモデル)を再現して、よりよい建物づくりに活用していく仕組みです。
設計から施工、維持管理に至るまでの建築ライフサイクル全体で蓄積された情報を活用し、
業務効率化と建築デザインの革新につながる画期的なワークフローでもあります。
2010年3月より国土交通省が「官庁営繕事業におけてBIMを用いた設計を志向する」と発表し、令和2年3月31日 建築分野におけるBIMの活用推進方策について、
「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」として策定し、公表しています。
今日では国に施策として、人口減少時代において労働者の減少を上回る生産性を向上させて経済成長を実現する「生産革命」を建築業界で目指すツールとして、
BIMの活用が推進されています。
マルタ設計は、2016年よりBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用と環境整備に取り組んでおり、
2020年に社内のすべてCADをBIM対応としました。
プロポーザルで提案する案について、周辺の街並みと計画建物を含めた景観を確認し、案の方向性を社内で協議する為、BIMにより立ち上げたボリュームによる検討の様子です。
従来ならば、模型を作成して検討していましたが、BIMにより簡単に様々な形状をビジュアル化して検討ができるようになっています。
BIMのレンダリング機能を利用すると、計画建物のリアルな表現が可能になります。建物の見た目の部分は発注者の最も気になる部分です。
設計の初期の段階で実物に近い状態を確認いただくことで、より確実な合意のもと設計を進めることが可能になります。
マルタ設計で最初にオールBIMにより実施設計した官公庁の物件です。1つの3Dモデルからそれぞれの図面を作り出しています。
各図面作成には3Dから抽出した図面に2Dで加筆しないと図面としては不足がありますが、モデルは1つになっていることから、平面図・断面図との不整合は生じない為、確度の高い設計が可能となっています。
マルタ設計では、発注者に設計内容の可視化や建物情報の整合性確認などに大変なメリットがあることを理解いただきながら、BIM化の設計比率を高めていきます。